社会能力:あがり症 克服 仕方

社会能力を伸ばしてあがり症を克服する

あがり症という社会不安は、その人が持っている社会能力に密接に関係しています。
例えば社会不安を感じると社会能力が低下してしまう人がいます。
親しい友人のあいだでは、楽しい話を沢山話すことができるのに、上司や先輩など目上の人を前にすると途端に無口になってしまうような人です。
あがり症の人は、目上の人を前にして緊張してしまうのでしょうか。

反対に社会能力の低さが社会不安を引き起こす原因となる場合もあります。
例えば高級レストランで食事を取るような場合、レストランでのマナーを知らない人はテーブル上に並べられたナイフとフォークを見ただけで、緊張してしまうものです。
社会能力の低い人は、日常の生活においてこのような状況に置かれることが多いのです。
社会不安を感じるということは、マナーを知らない人と同じように、その状況でどのように行動をとればよいのかよく分からないのです。

このように考えると、テーブルマナーさえ知っていれば高級レストランでも不安にならないように、社会能力を伸ばすことで苦手な状況をコントロールできるようになるのです。
緊張してしまうような状況を上手にコントロールする社会能力を伸ばすことで、あがり症という社会不安を克服できるのです。
高い社会能力を身に付けることができれば、容易にエクスポージャーできるようになり、あがり症を克服できるようになります。
身の回りを見渡すと、人前であがってしまわない人がいると思いますが、これらの人の多くは社会能力が高い人であるようです。

社会能力を伸ばしてあがり症を克服するその2

あがり症を克服するめに社会能力を身につける時、どのようなことに取り組めばいいのでしょうか。
このような時は「上手に自己主張できるか」ということを考えて、あがり症の克服に取り組みましょう。

私たちが他人に対して行動する場合には3つの行動様式に分けられると言われています。
攻撃的行動、回避的行動、そして自己主張的行動です。
攻撃的行動や回避的行動は本来人間の持っている本能のようなもので、無意識のうちに行動してしまうことを指します。
生命の危機に遭遇したような時にとるべき行動様式として、頭の中にプログラムされているものです。

しかし、自己主張的行動はあらかじめ頭の中にインプットされている行動様式ではなく、経験などから学んでいくものです。
そのため、この行動様式を上手に身に付けていない人の社会能力は低いものとなり、あがり症につながるものとなってしまいます。
きちんと自己主張するということは、他人の感情や希望、考えを尊重しつつ、自分の考えや希望、感情をはっきりと伝えることです。
上手に自己主張ができる人は社会能力が高く、他人と上手にコミュニケーションができる人です。

自己主張が上手にできるようになるためには、どのような状況において自己主張ができるようになりたいか、ということを明確にします。
そして実際に行動していくわけですが、この時行動内容だけでなく考え方にも注意してください。
攻撃的行動や回避的行動に導くような思い込みをしないことが大切です。