苦手な状況に立ち向かう:あがり症 克服 仕方

あがり症を克服するために苦手な状況に立ち向かう

あがり症を克服するためには、苦手な状況をひとつひとつクリアしていく必要があります。
誰でも苦手な状況を避けて過ごしたいものですが、あがり症の人にとってはその意識が強いものになっているからです。

自分の恐れている状況を避けてしまうことは、ごく自然なことであると思います。
しかし、あがり症の人が、あがってしまう状況から逃げ続けると、あがり症の症状は悪化していきます。
苦手な状況を避け続けると、その状況はずっと苦手なままになってしまうからです。

苦手な状況を避けることを「回避行動」と言うようですが、その回避行動には大きく分けて2種類あります。
まず、状況からの回避です。
これは、あがってしまう状況にあえて身を置かないことをさします。
同僚と一緒に食事に行かないとか、パーティーに出席しないなども回避行動の1つであるようです。
また、回避できなかった行動からの逃避、というのも回避行動です。
例えば、出席してしまったパーティーで他人とコミュニケーションしないとか、発言しないという行動です。
回避行動を繰り返していると、回避行動が習慣化されていきます。
習慣化されると、次の段階では回避行動の度合いがひどくなっていく場合もあります。
こうなるとあがり症を克服するどころか、症状はますます重くなっていきます。

苦手な状況に立ち向かうためには「エクスポージャー法」が有効な手段です。
エクスポージャー法は1人でも実践できる方法ですので、1度チャレンジしてみてください。

あがり症を克服するために苦手な状況に立ち向かう2

あがり症を克服するために困難な状況に立ち向かう際、いくつか覚えておかなければならないことがあります。
まず、置かれている状況に集中することです。
その状況に意識を集中し、自分の不安に気をとられないようにします。
たとえ、大きな不安を感じていたとしても、他人は恐らくそのことには気づいていないはずだ、ということも頭に入れておきましょう。
苦手な状況に立ち向かったあと、些細なことでくよくよと悩まずに、立ち向かうことができたということを誇りに思うことが大切です。
その後、次回はどのようにしたらよいのかをじっくり考えましょう。

困難な状況に立ち向かう際に同時進行で行っておきたいことは、今の生活を変えてみることです。
あがり症を克服する過程で、自分の生活状況を見直し、生活内容を変化させるのです。
具体的にどのようなことをしたらいいのでしょうか。
例えば、長い期間音信不通であった旧友に電話をしてみる、というのはどうでしょうか。
また、親しい人を自宅に招いてみたり、買い物をする際に、お店の人と雑談を交わしてみたりしましょう。
他人の目線を気にせずに、堂々とした態度で歩いてみることもいいでしょう。

小さなことの積み重ねが、結果的にあがり症を克服することにつながるようです。
どのようなことでも構わないので、実際に行動できるように、具体的に計画してみましょう。
この時、最初から難しい目標を立てずに、まずは簡単なことから挑戦し、しだいに難しくしていくことが大切です。